本日は、気になるロースターについて書いていきたいと思いまする。
あくまで、2018年〜2019年の情報なので、今後変わって来る可能性はあります。
会社の方針によって適宜変わる内容ですので、内容に不備や情報が古いものがありましたらご容赦ください。
あくまで参考程度に。と言っても9割くらいはあっていると思います。
ローカルクルーは全路線ロースター
まず、ここでいうローカルクルーは、シンガポール人、マレーシア人、台湾人(国籍は違うが契約内容が一緒らしいです、謎いですけどSQではローカルクルー扱い)を指します。
この人たちは、毎月のように違う就航地がロースターされて、違うところに行っています。もちろん、本人によってもらいやすい就航地の傾向や、運はありますが。
ちなみにSQ中国人は、一年目だけシンガポールと中国路線のみですが、2年目からローカルクルーと同じ扱いで全路線に飛べるようです。
中国線、と言ってもSQグループ全体でいうと、大半の中国線は子会社でLCCのスクートに渡しちゃってるので、実際にSQ本体がオペレートしているのは北京と上海だけですが。
その他の国籍については、日本人と韓国人以外は多分、全路線飛べてたと思います。間違ってたらすみません。(まあここでは重要でないと思うのでご容赦くださいw)
だいたいターンとレイオーバー含め皆さん月6−8便入ってます。ターンとレイの違いについては、以下記事を参照。
ローカルクルーの良いロースター例と悪いロースター例:外部サイトに飛びます(英語)
2. 日本人は基本日本線とNRT-LAX線のみ
日本人と韓国人は、基本的にシンガポールと自国の路線のみ乗務です。もちろんスタンバイ等で例外はありますが、それは後述します。
ゆえに、韓国人はシンガポール-仁川線、釜山線(シルクからもらったのか?まだシルクがオペレートしてる?)、日本人は日本線数本とシンガポール発成田経由ロサンゼルス行き(以下LAX線)が月に1本入ります。
LAX線は、行き成田1泊、ロス2泊、帰り成田2泊のスケジュールです。合計1週間くらい日本とロスを旅行じゃなくて、業務ですが訪れることができます。
ちなみにこのLAX線はシンガポール人が大好きな日本と、ブランドがいっぱい買えるLAXに両方1週間いけ、しかもお金もいいということで、ローカルクルーには大人気だそうです笑
スワップで売ってくれる人も難しいので、彼らにとってはロースターされるのが難しい人気路線だと言えます。
LAX線は基本日本人一人につき、1ヶ月1本ロースターです。理由はMeal alloanceとflying hourが高い路線なので、一本以上ロースターすると不公平になるからです。
(CAのお給料体系については別途別記事で説明)
日本線については、東京羽田(毎日4便)、東京成田(LAX線含めて2便)、大阪(毎日3便)、名古屋(一日1便)、福岡(一日1便だった気がするw)、北海道(季節フライト、12月と1月のみ)
の計64便(だったかな?だいたいこのくらい)に就航しているので、このうちどれかがランダムに入ります。
確率的には便数が多いので、東京が多いですかね。
じゃあ日本人だとスタンバイ業務はどこに飛ばされるの?
スタンバイ業務についてはまた別途に、CAの一般的なロースターについての記事で書いております。
ざっくり言えば、直前で病欠をとったクルーに変わる補欠要員です。
この業務の時は、自宅で待機(航空会社によっては空港待機)で、もし会社からあなたが必要だからという、電話がかかってた時にすぐに出勤できるようにです。
結論を言うと、SQの日本人クルーはスタンバイ”では”日本線以外に行けます。
しかしながら、残念ながらヨーロッパはほぼ入らず、比較的近場やターンが多いです。
理由は、一回日本人をヨーロッパ線に呼んでしまうと、現地に2泊するので、飛行業務時間入れて計5日duty dayが取られ、その後さらに3日(帰ってきた日を含む)のおやすみがるので、一週間日本線に飛ばせないわけですよね。。。
いい加減日本人の数は150人前後しかなく、制限があるので日本人をヨーロッパ線にいれちゃうと日本線をオペレートする日本人がいなくなっちゃいます。
これは、日本線に注力しているSQちゃんにとって大きな痛手です。。。
ロースターチームも色々制限がある中ロースターを作ったり緊急時に対応しているので、彼らも彼らなりの苦労があるのはわかりますが。。。
ちなみに、さらに追記すると、スタンバイ呼ばれる路線=ローカルクルーがやりたがらない路線なので、ぶっちゃけインド線、オーストラリア線、香港ターンなどが多いようです。。。とほほ。。。
どこまで書いていいのかわかりませんが、まああえて綺麗な言葉を使ってぶっちゃけますと、この3路線は結構お客様が飲み食いが多く、要求が高い路線なのでローカルクルーでさえも、あんまりやりたがらない路線→MCが多い路線です。
じゃあ日本人は基本日本線のみで、しかも日本線ではPA(機内放送)して日本のお客様に対応してコンプレ聞いて、PPSメンバー(いわゆる上流会員)挨拶して、ローカルクルーより仕事量全然多いのに、スタンバイですらローカルクルーの行きたがらないところに飛ばされて尻拭いかよ!?
って感じですが、まあ個人的にはその側面はあると思っています。。。
基本どこの会社もローカルクルーを優遇しますのでね。
しかしながら、SQの日本人は、路線を除けるとSQの外国人クルー内でも、他社の日本人クルーに比べても待遇面で優遇されてる方だと思います。
詳しくは以下記事記述。
どうして日本人は日本線だけなの?なんで海外路線に行けない?
これはですね、SQの方針というより、政府の方針ですね。
多民族国家で、いろんな国の民族を受け入れてて、かつ就労ビザを取るのもそこまで難しくないアジアの金融、航空の中心地の一つであるシンガポールですが。
やはり、政府としては地元の労働力を守ることも大切なので、ローカルの労働力も大切にしています。
法律、というかMOM(Ministry of Manpower:労働省)で「1人外国人を雇うと、その分4人シンガポール人を雇わないといけない」という規則があるんですね。1:4の比率です。
このせいで、SQが雇える外国人の総数に制限があり、もちろん他にアジア10カ国くらいからクルーを雇ってるので、この1の比率でしか雇えない外国人をさらに路線や欠員、需要に合わせて当分しなくてはいけないんですよね。
でおそらく、今後日本路線の拡充などで増える可能性はありますが、上記を踏まえて、通常だと150人前後在籍というのが日本人クルーの大体総数ですね。
(まあもちろん本当はもっと外国人を雇う余裕はあるが、日本人雇うの会社にとってコストだから、日本線を回す最低限150人でいいや〜って感じかもしれませんが)。
この150人を1路線に最低1人、多くて3人とか配置していると(通常は2、3人)、週64便の日本線を運航しているSQちゃんにとっては、150人を他の路線に回す余裕はないのです!!!!!!はいこれが現実。
まあでも実際にSQちゃんに限らず、日本人は日本線のみ、スタンバイやご褒美フライトで他の路線に行けるという会社が大半です。
中東は例外で、全路線飛べますが。まあこれも別記事で書きます。
実際SQのローカルクルーとか、教官とかの話では、日本人クルーも大半がやはり全路線に飛びたいと言っているようですが、会社側は今の所聞き入れてはないみたいですね。
まあでも日本線だけでいいっていうかたも少なからずいるみたいなので、その方達にとっては最高のロースターですね。
まあせっかくCAとなったからには、レイオーバーでいろんなところ行ってみたいよね〜⭐️って人が多いのでは?
SQ日本人の方がロースター、お給料が安定している
上記のように、日本人は月に一本のLAX線と、残り数本の日本線とたまにターンと、オフとスタンバイなので、ロースター、お給料は毎月割と安定しているそうです。
もちろんスタンバイでの稼働率や、路線にもよりますが。
(お給料については別記事で書いています。)
逆に、ローカルクルーの方が、路線によってフライト時間とか、ご飯代(meal allowance)とか全然違うので、
いいロースターと悪いロースターに当たった時の月収が、全然違ってきます。2000〜3000SGDくらい違うこともあるみたいです。
SQのロースターのいいところ:クルーフレンドリー
SQのロースターは、他社と比べてとてもいい方だと思います。
とでもクルーフレンドリー。
SQのロースターのいいところは、
「ズバリ一定時間以上のフライトのあとは必ず一定期間のオフ、あるいは現地滞在時間があること」と、
「他社がターンにしている4、5時間フライトでも24時間レイオーバーがある」ことです。
言い換えると、非常にクルーフレンドリー!!!!
他社のロースター比で体力的に楽!!!
例を挙げると、
- ヨーロッパ線(イスタンブール線含む)のフライトは、現地で必ず2泊(48時間)あります。
- ちなみに上記のフライトの場合は、機内の休憩室で、3時間とか休憩の時間もあります。(これは航空法で定められていてマスト)
- ヨーロッパから帰ってきても、時差の関係で体を休めないといけないので、帰ったその日(大抵の場合現地を朝とか昼にでてシンガポール時間の早朝に着きます)を含めほぼ3日間オフになります。
- 日本線とか韓国線とかのミディアムホール(約5時間とか7時間くらい)の場合は、帰ったその日とその次の日がオフになります。現地ステイは24時間です。
- SQ12(成田経由ロス線)などのMulti-secor flight(複数路線のフライト)は、連続した業務時間が6日だか一週間だかを超えると、帰ってきてから完全な3日オフが休息として必要というシンガポールの航空法であるので、これも休みになります。外国人はこのおやすみで実家に帰ったりしています。
- 台北、パース、モルディブ、一部インド線など4、5時間のフライト(他社はターン)もレイオーバーであります。
色々書きましたが、上記は多分飛んでいないとわからない部分があると思いますので、適当に読み流しておいてください。
フライトの後、あるいは現地で最低限のおやすみがあるのは、実は意外とCAのロースターでは貴重だったりします。
中東とかベースでミニマムレスト(12時間)でガンガン飛ばされたり、14時間くらいフライトしても、平気で24時間しか現地ステイがなかったりしますからね。。。
中東のロースターについても、今度書きます。
スワップってできるの?条件は?
スワップは可能です。
同じランク、両者をスワップしても直前と直後のフライトに支障がない(十分なレスト時間が確保されているか)こと、試用期間(Probation period) が終わっていることが条件となります。
ただし、Speakerとしてアサインされている場合は、その言語話者でないとスワップは不可です。また便によって最低◯人話者が必要とかの制限があります。
例えば、日本人の場合、日本線をスワップアウェイしたいけど、自分しか日本語話者がいない、と言った場合、ローカルクルーとのスワップは絶対に無理です笑
ちなみに上記条件をクリアしているとオフとフライト、スタンバイとオフなども交換できるそうです。
これはいいですね!中にはフライト同士しかスワップできないっていう会社もありますけど。
自分が福岡出身だけど、福岡線が一本もなくてでも東京線がいっぱい入っちゃった〜とかいう場合は、他の日本人で東京出身とか彼氏が東京にいるから東京線欲しい〜って人と上記さえ満たしていれば、交換できちゃう!
これは便利。
ちなみに、自分より有利なスワップ条件の便と交換する or 嫌われている便をオフと交換する場合、少なくない金銭(数百ドル)とか裏で動いてたりするどね・・・笑
良いロースターと悪いロースターって?
基本的に、まあ個人の好みにもよりますが、
良いロースター=ヨーロッパ線やMulti-sector、(一週間とかの間に、ベースとの往復だけではなくてさらに複数の路線に従事するフライトのこと)お給料が高くて、旅先として素敵な就航地がたくさん入ってると、良いです。
例えば、SQでいうと、
ヨーロッパ線、アメリカ直行便線、SQ12(成田経由ロサンゼルス便), SQ26(フランクフルト経由ニューヨーク便), SQ2(香港経由サンフランシスコ便)など、素敵な就航地かつ拘束時間が1週間とか長いので、お給料もいいので人気だそうです。
その分長距離なので疲れますが笑
ちなみにアメリカ直行便とかだと、時差や長距離の疲れもあるので、最低3泊最大5泊、ヨーロッパ線は2泊現地で泊まれます。
さらに上記路線は、勤務後3日間くらいシンガポールでおやすみがもらえるのもいいですよね。
ちなみに日本線は、meal allowanceはSQの中では低いのですが、ご飯やスナックが美味しいし、化粧品のクオリティー高いし、便利グッズ等たくさんあるので、ロースター路線としてローカルに人気だそうです。笑
シンガポール人日本結構好きですし、うざい客がいれば、日本語わかんないから〜とか言って、日本人クルーに押し付ければいいだけの話笑
非常によく分かります。それをされたら、中国線とかで全部仕事を押し付けちゃいましょう!!!✨🌠
ちなみに、みんなが嫌うインド線、オーストラリア線、ターン(特に香港ターン)がいっぱい入っている&レイオーバーが全て1日しかないとかだと、悪いロースターw お給料も少ない上に、客がうざいそうなw
個人的に、SQ路線である意味一番うざいと思うのはシンガポール人客に間違いないと思う。その上で、香港線は要求が多いし失礼だからやりたくないとか言ってて、どの口が言ってるんだと思ったw 人のふり見て我がフリ直せ。でしょw
まとめ
以上になります。
これ日本語でこんなに書いて、読む人いるんかな。
って感じですが、以外とアクセスあった笑 英語の方がアクセス率高いし、よかったのではと書いてから思いましたが。。。まあいいやw
SQに行きたい、SQの情報が欲しいって人に参考にしてもらえれば幸いです。まあこのあたりの知識は、実際に入社決まってからじゃないと無意味ですがねw
頑張ってください。