言わずもがなですが、お給料はめちゃ大事です!会社や業界選びの指標にもなります。
が、CAのお給料って、ぶっちゃけ空飛んでるだけで、職務内容はサービス・ウェイトレス、ブルーワーカーだからそんなにもらえないんじゃないの?って思っているあなた。
確かにその面はありますが、同じ年代比や同サービス業比で、高いところは高いです。また手当や税金の関係等で日本でOLするよりも、全然手取りが多かったりします。
そこでこの記事では、SQちゃんのお給料とそのブレークダウン(各手当の詳細)を検証して行きたいと思います!
結論を言うと、日本人・ローカル共に一人月100時間くらい飛んで手取り40万円ほどいただけます。(ロースターにより変動)。
訓練中以外家賃補助がないのでここから家賃を引くことになりますが、この額はCAでもトップクラスだと思います。
以下説明していきます。(2017年の情報です。コロナ後変わっている可能性があります。悪しからず)
お給料総額(約40万円)
まず、総額です。詳しくは別記事に書きますが、OLみたいにCAのお給料は月ごとに固定で決まっておりません。
「基本給」+「フライト時間給」+「ステイ代食事手当」+「各種手当」
がお給料の総額となります。
ここでは説明を省略させていただきますが、詳しくは以下の記事をご覧ください。
各種手当とは、交通費や制服手当、家賃手当(SQは訓練中以外ない)などのことです。
上記全部足し合わせて、ロースターによるブレはありますが、日本人、ローカル含め、100時間ほど飛んで平均約5000SGD(40万円)、年収500万円ほどです。
むしろ日本人の方がお給料が良いと聞きます。
マイナビ2021には日本人は30万程度と書いておりますが、あれはかなり低く見積もっていると思います。
ローカルで、相当なロースターが悪くてそのくらいです。日本人はいつもロス線と日本線のみなので、ロースターも安定しており、30万円はまずないです。
日本人もかなり先輩とかは、古い契約書では月6000SGD(50万円)くらいもらっている方もいらっしゃると聞きます。社歴が古くなると、もっともらっている人ももちろん。
逆に、ローカルクルーで、1週間とかシンガポールを留守にするの長期フライトが入って、その上にヨーロッパ線がロースターされ、スタンバイとかでさらにヨーロッパ線とかが入るとかなりがっぽり稼げます。
ランキングクルーでなくとも、月7000 SGDに達したことがあると言う話もたまに、聞きます。(まずないですが笑)
逆にローカルクルーで、ターンが多くてアジア線ばかりでスタンバイも呼ばれずに比較的スカスカなロースターをもらって、4000ドルくらいです。SQちゃんで4,000はかなり悪い方ですね。
以下詳細を見て行きます。
基本給(1400~1800SGD) 国籍と契約書による
- シンガポール人・マレーシア人は最新の契約書で約1400SGD(10万円ちょい)くらい
- 日本人は約1800SGD(14万円ほど)
- もちろんランクが上がるごとに、基本給も上がる。ここはFSS(普通ランク)の金額
みなさん口を揃えて昔の方がよかったといっております。。。笑 毎年コストカットで徐々に下がっているみたいです。笑
ここ日本人の方が、数万円ですが若干基本給が高いですよね?
聞いたところによると、日本政府が日本人をシンガポール航空でやと言うに当たって、ローカルよりお給料や待遇が良くなるように交渉したと聞きます。直接HRや政府に確認したわけではありませんが。笑
あくまで私の想像ですが、SQちゃんは歴史があり、日本人も他社に比べてかなり長く雇っています。
(雇い始めてから長いと言う意味。)詳細は忘れましたが、確か1970年代だかそれより前後?に雇い始めております。間違ってたらすみません。
今でこそ、一般家庭でも比較的容易に留学に行ける時代になりましたが、その当時英語が喋れて、かつ国際感覚を身につけいて、ある程度教養があり、かつ容姿端麗な女性の人材ってかなり珍しいですよね?
相当なお嬢様で、かつ親が国際的な方面で活躍してた方だと推察します。
そんな人材日本も海外に出したくありません笑 なので、シンガポールに出すに当たって、日本政府が待遇をローカルよりもよくするようにシンガポール政府?航空側に交渉したのではないかと思います。あくまで私の推測ですが。
まあ何を言いたかったかかと言うと、その名残が今も残っていて日本人の方が若干待遇がいいのではないかと思います。
フライト時給(約9.5 SGD)
ここも最新の契約書では、ローカルクルーは9.5SGD(800円)くらいだったと思います。
はっきり覚えてないですが、ここも日本人の方が若干高かった気がします。
時間給は意外と低いですね。日本で東京とかの都会でアルバイトすると時給千円くらいもらえちゃいます。笑 が、まあ総合して待遇がいいので、悪しからず。。。
ただし詳しくは後述しますが、ブロックタイム12 時間以上のフライトだと時間給が2.5倍になると言うスペシャルマジックがります。笑
パーディアム(ステイ、食費代)
概念がわかりずらいかもしれませんが、いわゆる出張の際のご飯手当みたいな感じです。3食分出ると考えてください。笑 詳しくは別記事で書きます。
とりあえず、一日24時間ステイで平均して8000円〜10000万円程度もらえます。ヨーロッパやアメリカなど物価の高い国は高くて、アジアなど物価の安い国は安いです。
具体的な金額は控えますが、国によって、これだけもらえるよ〜と言うパーディアむ表があり、到着時間から出発時間までの滞在時間を計算します。
ちなみにSQちゃんのステイ代、他の会社と比べていい方です。中東よりも全然いいです。
ただ日本のステイ代がSQの中で他の国比率で低いそうです。日本結構高いのにな、謎いです。
まあ毎年見直されるので、日本人にとったら一年中ほぼ日本線しかいかないので、日本のパーディアムが上がれば嬉しいですね。
勤続年数手当
国籍関係なしに、一年在籍するごとに、基本給に70SGD(5600円くらい)ドルプラスされるそうです。微々たる額だが、貯まれば大きい?一回の飲み会代くらいにはなりますね!笑
あと1年在籍ごとに、ローカルは一月分のお給料が在籍ボーナスとしてもらえる(た?)という話も聞いています。今はどうかわかりませんが。
日本人は別に年に3回ボーナスが出ているので別かもです。
ターンアラウンド便手当
一律90ドルです。
ターンはターンアラウンド便の略で、飛行機が到着した後、飛行機の中にいて帰りの便もそのままオペレートしてベースに帰ってくることです。基本的に近距離(片道4時間前後)のフライトは大抵どの子会社もターンです。例外あり。
なぜこれがあるかと言うと、CAは上記のようにステイ先手当で稼いでいる部分がありますので、レイオーバーがないと稼げないんですね。なのでそれの補助金的な感じです。もちろんレいオーバーの方が稼げますが。
長距離フライト手当
上記一部記述しましたが、フライト時間給が9.5ドルと安い割りに、長距離フライト(12時間以上)では時間給が2.5倍に換算されると言う決まりが、SQちゃんにはあります。
だからみんなヨーロッパ線、アメリカ線欲しいのです笑 パーディアムも高いですし、ヨーロッパは48時間ステイですし、アメリカはもっとあります。
観光しながら、お給料もいいって最高か!笑
ちなみに、シンガポールから日本まで長くて8、9時間(シンガポール〜北海道便が最長)ほどなので、日本人は一部のロス線以外で基本このマジックにはあやかれません。
ロス線の帰りでギリギリ12時間あるかないかくらいか。。。?
交通費(400 SGD)
交通費は手当としてだいたい月400ドル程度(2017年ごろ)の支給があります。これは家が遠くても近くても、一律で同じです。
もちろん、バスや電車を使うと安いですし、グラブやタクシーを使用すると高くなります。深夜などはグラブしか方法はありませんが。一番いいのは、日中はできるだけ公共交通を使って空港の近くに住むとお金が浮きます。
交通費としていただいている400ドルですが、上手く使えば全然貯められます笑
一部ローカルクルーで家が遠くて深夜便などが多かった場合は、赤字になったりもするみたいですが、もともとお給料が高めなので、それで補ます。
外国人は職場である空港やSTC(トレーニングセンター)近くに住んでいる方が、大半ですね。
制服手当(125SGD)
これが個人的にすごーく謎なのですが。笑 制服手当として月に125ドルいただけます。男性はスーツなので、シャツとかジャケットとか定期的にクリーニング出さないといけないのでこれはわかりますが。。。
女性はケバヤなので、毎日家で洗濯機で洗えてアイロンできます。クリーニングとか出してる人見たことないのですが。。。ああ、コートはクリーニング必要か。
まあもらえるものは貰っておきましょう笑
ちなみに余談ですが中東系は、制服手当はありませんが寮の中や近くにドライクリーニングのお店があり、制服のクリーニングは無料です。
ちなみにシンガポールの住宅や今度に行くと、みなさん普通にケバヤとかを物干し竿につってベランダとかに干しています笑
日本だったらなんか言われそうですが、そこは日本より適当でオッケーなシンガポール笑
ボーナス
ローカルクルー
- 年に1回ボーナスがあります。(7月)
- 業績に左右されるので年によりますが、大抵だいたい基本給の3倍くらいです。
- 3倍といっても基本給の3倍なので、まあだいたい4500〜5000SGDくらいです
- まあざっくり一月分の給料(総額)くらいです。
日本の一般のサラリーマンのボーナスよりは低いですよね。
まあCAは契約社員なので、ボーナスない会社もありますし、日本のオフィスの契約社員とかはないので、もらえてる方かなと思います。
日本人クルー
- 日本人は年3回あり(すごい!!!)
- これも業績によって左右されるますが、一回数十万円くらいと聞きます。
- 一年のボーナス総額でいうと、ローカルより全然多いですね。
日本だと一般的に年2回夏と冬のボーナスなので、回数は多いですね!笑 総額が多いかは、日本の会社のことをよく知らないので、不明。
ボーナス150万円って多いのか?少ないのか?
前述のように、日本人は契約書(コントラクト)がローカルと違うので、こうなるみたいです。
ちなみにその他の国籍については、知りません。笑 今度機会があれば聞いときます。
言語手当(PA手当)
特殊な言語(普通のローカルクルーが話せないが、会社として一定の需要がある言語)だとさらに乗務手当がつきます。
ローカルでフランス語、ドイツ語話せる方はヨーロッパ便に、他のクルーよりも高頻度でアサインされるそうです。
ヨーロッパ便=長距離な上に時間給2.5倍かつ48時間ステイなのでお給料も他のクルーよりよかったと聞きます。
言語手当は、一便につき、か、一月一括100〜120SGDだと伺っております。(すみませんどっちか忘れました)笑
日本人も日本語スピーカーとしてもらえる(た)と伺っておりますが、最近はどうなのでしょう・・・。機会があれば聞いておきます笑
スピーカーはPAもして、英語が話せないお客様対応もしなくてはいけませんので、他のクルーより忙しくなるので、この追加手当は妥当だと思います。
他の会社も、日本線は日本人大忙しなのでこのくらい払っても良さそうな気がしますが。
家賃補助1000ドル(訓練中のみ)
これは前に別記事で紹介しましたが、訓練中は基本給しか出ないので、家がない外国人(全国籍ではないが日本人、韓国人等)に会社が家賃補助を負担してくれます。
ちなみに1000ドルというのは、まあシンガポールの空港周辺でコンドの1ユニット内の一部屋間(シェアハウス)借りするのに、平均的〜ちょい高め、な金額くらいですかね。
上を見ればキリがないですが、HDBで済ませようと思えばやすくなります。
でもSQちゃんの日本人クルーは、ほぼコンドに住んでいるので。
昔は、会社の体面のために日本人は全員コンドでなくてはいけなかったようですが、いまは一応選べるみたいです。日本人クルー同士で家をシェアしてる方も多いと聞きます。
基本給と合わせて2800SGDくらいか?まあこれだけあれば、貯金を崩さずにシンガポール生活が全然おくれます。むしろ貯金できます。笑
じゃあ中東系とどっちがお給料高いの?
同じく、CA業界で待遇、お給料が比較的いいと言われている中東系とちょいと比較してみます。
額面はSQちゃんの方が8万円〜10万円程度高いですが、そこから家賃や税金を引くとだいたいトントンです。
中東系は家賃がいらないので額面=手取り。どちらとも自由に使えるお金は、(家賃のけて)30万円程度だと思っといた方がいいです。
福利厚生は、中東の方が他社便もかなり使えると言う点では若干いいのかな?。SQちゃんも総体的に見ればかなりいい方なんですけど。
お給料は、月々は同じくらいですが、ボーナスを加味すると、SQちゃんお方が断然上ですね。たかがCAで年収500万円もらっている会社は、ほとんど他にはないのでは?
中東はボーナス抜きで、400万円前後かな。家賃が無料なので、全て手取りですが。
あとは、自分が実際にどっちに受かるか、社風、日本線だけでいいか、海外線にも飛びたいか、などで考慮すればいいと思います。
選べるならね。。。笑
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こうやって考察していくと、家賃は自腹ですが、額面は他の航空会社と比較してかなり高い方だと思います。
日本の新卒の額面の2倍くらいですかね。そして家賃をのけても、30万くらいあります。サービス業としても、アジアで20代の若い女の子がサービス業でここまで稼げるところはあまりないと思います。
(オーストラリアとかだと、政府がサービス業、土木作業でも最低賃金を20ドルくらいに保証しているので、このくらいかもっとありますが。)
まあこんな感じです。本日は以上。