【海外旅行事件簿】スタンバイチケットの罠!?危うく乗り損ねた&国に帰り損ねたSQフライト搭乗体験記 Vol.1(チェックイン編)

本日の副題「私のクルー人生史上ある意味最大の危機に遭遇」

ハッシュタグ:#SQクルー神対応フライト #イケメン・かわいこちゃんテンション上がる #グランドスタッフのジョークGood Job#SQフライト初のBeing taken care #スタンバイ運は強い方だけど今回は流石にビビったw #コロナじゃないけど別の意味の「Thank you for taking me home」 #五つ星航空会社の底力 #今までディスってごめんなさい〜(汗)#トップ層はおそらくすごいSQ #真実はいつも一つ #意外な犯人

以下チューリッヒ観光スポットと一緒に、説明していく。ちなみに写真は全て私がとった。笑 

前提情報

市内の有名なフォトスポット。なんちゃら協会?だったけ?チューリッヒは小さいので2、3時間で回れる。

急遽、お休みが一週間ほど取れたので、弾丸でスイスのチューリッヒに、ぶらっとひとり旅に行くことにする。

チューリッヒを選んだ理由:

  • SQのA380に客として乗ってみたかったから(ネットの口コミなどで非常に評判が良く、アイコニック)
  • チューリッヒ・スイスに行ったことがなかったから
  • ヨーロッパはやっぱ夏が一番過ごしやすい
  • SQが飛んでいるから(笑)

そもそもスタンバイチケットとは?

ここ世界中のクルーの御用達レストラン・チュミチュり。チーズフォンデュが有名。

どっかの記事で、航空業界の用語としコンド詳しく解説するっちゃ。(※航空会社勤務の人は、ここスルーしてください〜。ご存知だと思うので)

とりあえず、まあ「補欠チケット」的なイメージで捉えてもらえたら。一般のお客様が買うのは、「Comfirm Ticket」で、自分お席が買った時点で確約されている。値段もFull Price(一般価格)。

たま〜に、Overbookedされて、チェックインするのが遅かったりすると、他社便に振替とかされる可能性がわずかにあるが。。。

この場合は、チケット代返還、その上に十分な謝罪と謝礼とマイル等が付いてくるケースが多い。航空会社の都合で、お客様に無理かけてるんだから、当然よね。。。

が、航空会社の社員の場合、この補欠チケットで、お席に余裕さえあれば、普通のお席が格安(会社によるが9割引とか)で買って使えちゃうというシステムがあるのだ!福利厚生の一環で。

ただ気をつけないといけないのが、あくまで補欠なので、普通のお客様で満席になったら乗れません!いわゆる、オフロード(機内から追い出す)ってやつです。

その場合は、次の便があれば次を待つか、他社便をコンファームで買うか、他社のスタンバイチケットを探すか。

そもそも、ローどが危なそうだったら、その便のチケットは買わないか、旅行先を変えるか、コンファームチケットを自力で買う。という感じっす。

私の先輩も、自社便を台風の影響で乗れなくて、そのあとの便もその乗れなかったお客様が流れてきて、また乗れなくて、結局フィリピン航空とかエアアジアとかのコンファームチケット(直前で買うと高い)で帰ってきた人も。。。とほほ。。。余分な出費w

まあとりあえず、私はSQちゃんのスタンバイチケットが当時は使えてたわけですよ笑 なんで使えてたかは、ご想像にお任せします!聞かないでw

事前のロードチェックw

対岸から見た景色。綺麗な町でどこをとっても絵になる。

事前にもちろん客席が残り何席あるか、ロードをチェックします。

危ないところに、あえて首をつっこむつもりはない笑

行き帰りともに30席くらい残ってたので、まあ大丈夫かと思ってそのまま予約。。。

それが、大丈夫じゃなくなる出来事が発生してしまうのは、帰りの便当日。。。この時は、知る由もなかった。。。

チェックイン1回目:グランドスタッフに待ってと言われる

市内の路地の一角。路地の一角でもおしゃれ。

能天気なりんごちゃん、チューリッヒを思い切り堪能して、ぼけぼけ〜、ポヨポヨ〜、ニョロニョロ〜と、クルーらしからぬ体裁でSQカウンターに行く。

(実は、事前に会社のスケジュールが変わって、一週間じゃなくてかなりの弾丸旅行になってしまったので、堪能までは言ってなかったのだが。。。)

するとグランドスタッフが、眉をしかめながら

「ちょっと待ってね。う〜んと、とりあえず、今満席だから。あなたにチケットをあげることはできないわ。カウンター閉まるまで、待って。もしかしたら、No Show(ノーショー)いるかもしれないし」

No Show客とは、チケットを買ったにも関わらず、キャンセル連絡もせずにドタキャンする客。もちろん、返金なし。どのエアライン、便にも多少なりとも一定数いる。つまり、彼らのお席の分がそのまま空きになる→スタッフのスペースになる

とのこと。。。。。

はい!?ちょっと待って!?やばい、国に帰れないかも!?(冷や汗)・・・・・

晴天の霹靂とはまさにこのこと!

「いやでも昨日チェックしたらまだ20席あったよ?なんで急に埋まってるの?」

って聞いたら、「わかんないけど、今は埋まってる。とりあえず、出発時刻の1時間前にカウンター閉めるから、またきてねー。」

と、スイス人らしく、無表情で冷静な堅固な対応。。。まあ彼らが何もできないのはわかる。。。人ごとだしねw

いやいや、それにしても、急にスケジュール変わって、明後日から仕事に戻るから、この便乗れないと、てか今日中に出発しないと間に合わんやん!!!!

A380って、普通に400人くらいEYでも席あるやつやん笑 それで満席とかまじでやばい笑 

しかも、SQ便ここには一日1便しかないし、シンガポールまで14時間(汗)

と、楽しかった思い出が一転。スーッと背中に一気に冷や汗が。。。ここで私の心境は、「やばいやばいやばい✖️100回」

真夏のお化けが出たわけではない。ただロードが予想外で、今国に帰れない危機にまさしく側面!!!!

とりあえず、待っているその間、懸命に自分を落ち着かせて、落ち着かせようとして。。。笑

乗れなかった時の、他社のコンファームチケットを調べる。

トルコ航空、イスタンブール空港乗り継ぎで片道15万円とか、シンガポール航空こんファームチケットとかで、45万円(高杉!!)とかあった。。。

まあいいわ、15万は痛いが、方法が全くないわけではない。お席に空きあるし、トルコ航空で最悪帰ろう。。。

そうこうしている間に、続々と客がチェックイン!お願いだから、誰か一人でいいから寝坊してノーしょーしてくれよー!

なんでみんなヨーロッパ人なのにOn timeに来てんの?と一人でぶつくさ思う&近くのベンチでゴネゴネ笑 

心臓に悪い瞬間だったw

ある意味人生最大の危機。。。スタンバイチケットは、危ない。。。

チェックイン2回目:スタンバイチケットをもらうw 証拠写真

ここが市内のいわゆるブティック街的なところ。チューリッっひのシャンゼリゼみたい

出発1時間前になったので、恐る恐るカウンターのお姉さんに、再度直談判w

すると、、、まさかの、、、、

「今チェックしたけど、チェックイン満席ね。あなたのお席はないわ。」との真顔での最終通告!!

嘘でしょ?400席近くある中で、空きが一席もないだと!?

むむううううう。。。これはまさしく絶体絶命の危機!!!!

いやでも、ここで諦める諦めのいいりんごちゃんではないっす!!そうは問屋がおろしまてん!!!!!!伊達に海外生活長くはありまてん!!!!

「実は明後日仕事あるんだよねー。だからこれ乗れないと、結構困るの〜。あなたたちにはどうしようもないことだってわかってるし、その上でこんなお願いをするのも申し訳ないんだけど。なんとかならないかな〜?なんとかしてくれたら、嬉しいんだけどな〜」てへぺろっ⭐️✨💓

って、ちょっと(失礼にならない程度にw)ゴネてみたw りんごたんのメロメロビーム発射!!!!!(メロメロもクソもないw)

しかし、さすがは剛健なスイス人。このりんごたんのメロメロ攻撃に屈することもなく、

「今日は諦めて明日来い」と言われるw このおっちゃんちょっと冷たいな。。。

そもそもメロメロビームは、可愛い女の子がするから効果があるわけであって、りんごたんがしてもなんの意味もないにょw むしろきもいw

やーでもそこはまた交渉!!

「じゃあとりあえず、ゲートで待ってもいい?チェックイン下にも関わらず、ゲートで空港ショッピングに夢中になって、出発に間に合わずノーしょする客、たまにいるじゃん?笑 それ狙いたいw もしそれでも無理なら、諦めて明日来るからw」

と言ってみたら、OKとのこと。

座席番号「スタンバイ席」と書かれた、搭乗券を発行してくれるw 爆笑 こんなの初めてみたわw(証拠写真w)

Seat:Standbyに爆笑w 

そして今後は一切みないことを願う。まじで精神的にダメージw

で、一応スーツケースをチェックインしてもらう笑 一応お席ないけど、スーツケースはチェックインできるみたい。爆笑

ああ、これもしお席が本当になかったら、オフロードになって、また出発時間がちょいと遅れちゃうやつや。。。SQちゃんクルーだち、もしそうなったらすまそ!!

と思いつつ、戦場への(イミグレゲートへの)出発w

ちなみに、チェックインの際、他の職員からも「この夏休みシーズン中の、満席フライトでスタンバイチケットなんか使うのバカじゃないの?」的な冷たい目線で見られるw笑 

やーまさしくその通りです!返す言葉がございません。笑 一応ロードは事前チェックしたのだが、本日は何らかの理由で、満席でございました。。。

今度から、大陸間の移動と旅行シーズンのスタンバイチケットは気をつけようと学んだりんごたんだった。。。

荷物をチェックインしてくれたお姉さん、「Good Luck!!(ウインク付きw)」と言ってくれるw

ほんまですわ。笑

人生でもっとも肝が冷えた瞬間ランクイン。一位ではないけどな、おそらくw

スタンバイ席で、無事イミグレ潜れるのか?という疑問を残しつつ、「もし乗れなかったら、またイミグレ逆走してここに帰って来てね」とのことw

そうならないことを願うw

イミグレーションとセキュリティーをダッシュ

川周辺はこんな感じ。夏の暑い日だったので、青のテントと水面がなんとも涼しげ。

不幸中の幸い!!!!! 真夏のシーズン日だが、人は全然混んでなかったw

一応スムーズにイミグレとセキュリティーをくぐる。

(セキュリティーでは初老のおじさんで、ちょっと動作がトロくて早くしろ!!✖️10回くらい心の中で叫んでたw)

懸念をしていた「スタンバイ席」と書かれたチケットも、イミグレとセキュリティー両方、なんの質問もされずにスルー。笑 普通に電機改札通過したし笑

こういうケースちょくちょくあるのかな?笑 スタンバイチケットすげぇ!!お席確保されてないのにやりおるな!!!笑 

もし混んでたら、事情を話してスキップさせてもらうようにしようと思ってたが、その必要はなかった。さすが効率的なスイス人の設計した空港やわい。

スイスでよかった。マレーシアとかだと、やばいことになってたw あそこのイミグレはまじでやばいw

スタンバイチケットで、ギリギリまで待っちゃうと、チケットもらえたとしても、こういう風に、出発まで時間なくて、イミグレとセキュリティーもダッシュしなきゃだから。

こういうところでも弊害&精神的普段ダメージがくるのよね。。。

ゲートまで一目散にダッシュ

リバークルーズが有名らしく、乗ってみる。美しい街並みを川から堪能。

イミグレ後、もちろんゲートまでもダッシュ笑

この時点で出発 まで残り35分くらい。まあ頑張った方か?笑 ゲートは10分前?だっけ?くらいに閉まるから。無事にゲートまで問題なく行ければ、間に合うはず。

しかも、チューリッヒ空港非常にわかりやすかったw これがイスタンブールとかなら死んでたw 実際にイスタンブール空港わかりずらいし、広すぎて迷ったことあり。

ちなみにチャンギ空港もも広いけど、慣れればわかりやすい。効率的。

チューリッヒ空港は、世界でもトップ十くらいに入っている、評価の高い空港だが。もうそんなチェックする余裕なし(泣)

お土産はもチェックする余裕なし笑 絶対買わないけどね、空港では、高いから。でも見るのは好き。でももちろん、そんな暇はない。

コロナ終わって、チューリッヒ線行けたら楽しみだなぁ。

ちなみに、日本から4つの空港がスカイトラックスのベスト空港トップ10にランクイン。だが、一位はここ数年連続でチャンギ(怒)

ゲートに着く→君にチケットさっきあげたよ。ここアッパーデックだからメインデッきに行って

スイスフラン。高杉わろたw スイスに来ないと一生おそらく使わない通貨。

まあここも運が良かったみたいで、迷うことなく無事ゲートの到着。

グランドスタッフに例のスタンバイチケットを見せて、事情を話す。お席ありますか?笑 ときく。

ドキドキwwwwwwwさあ、緊張の瞬間です!!!!!

すると・・・!?

「あー君ね!〇〇さんね。さっき僕君にお席あげたよ〜。君のお席確保したよ〜。とりあえず、ここはアッパーデッキの搭乗口だから、EYはメインデッキからの登場口だから、下に降りて、下のグランドスタッフが新しチケ持ってるよ〜」

超めちゃめちゃフレンドリーなお兄さん!!

おおおおおお、運は私を味方してくれたらしい。ラッキー!!てか、まあ普通に考えて、400人もEYあればさすがに一つや二つくらいお席に残りはあるよね。

でも、競馬に買った気分w 競馬に勝つ確率が、スタンバイの搭乗率と同じなのか違うのかは知らんが笑 

でも私、A380乗り慣れてなくて、一瞬ポカン。。。いや、アッパーデッキとメインデッキの言い方とか、EYが下なのは知ってるが。いかんせん安堵でボケーっと聞き流し笑

すると、さすがお兄さん、空気を読んでくれて「ああA380は2個入口があって、2階に分かれてるんだよね。上はファーストとビジネスクラス、下はEYだよ。君は残念ながら今回は下ね」

と補足。

うん、ビジネスクラスとファーストクラス乗れなかったのは残念だけど(←どの口が言っとんじゃボケw)、Taking Homeしてくれるだけありがたいす!

コロナじゃないけどw どのお席でも文句は言いまてん〜!!

メインデッくに行く:グランドスタッフ「もう座るお席ないから、立つ席よ。ミールも立って食べなさいw」

ちなみにこれは別日だが、市内のビルにハイジの垂れ幕あり。笑 

で、下のEY用の入り口にいく。初老の女性のグランドスタッフに、

「私が例のスタンバイチケットのやつだにょ。こんな満席フライトでスタンバイチケット使っちゃったおばかちゃんだにょ」と言って、例のチケットを見せる。

すると。。。。!?

「ああ、あなたね。もう満席だから座るお席はないのよ〜。立ち席になるけどいいかしら?機内のお食事も、立って食べるし、トイレをするとき以外座れないのよ?それでもいい?」

と言われて、目が点。。。

私A380の脱出ビデオとか、どこの会社かは伏せるがSEP本も読んだことあるけど、立ち席なんてあったっけ?航空法的にありなのか?

あったとしても、離着陸時のキャビンセキュアはどうするの?緊急時のプロトコルは?機内エンターテイメントは?

いやまあ乗らせてくれるだけありがたいので、立ち席辛いけどまあ耐えるか?

と、思い切り、信じちゃいました笑 

人間極限状態に陥ると、アホなことでも信じてしまうらしい。。。

外人は、ユーモアが溢れて非常によろしい。こういうところ好き笑 もろに引っかかったけどw 

とまあスタンバイチケットを渡し、無事お席が書かれたチケットをゲット!!!!!!!!めちゃ嬉しい〜!!!!!

今回のは、ちゃんとお席ついてるぞw

どうして危うく乗り損ねたか?日本人(ツアーガイド)が電話しているのを盗みぎきすると…?w

ちょっと高かったが、せっかくスイスに来たのでスイス料理食べて見た。野菜に味がない笑 チーズとソーセジ以外は、そこまで美味しくないのかもしれぬ。。。

そしてボーディングタイム。

謎に日本人の旅行団体がうろちょろ。ああそういえば、チェックインの時もこいつらいたなぁ。

にしても、明らかに日本に帰る感じなのに、あえてSQちゃんを使う意味?

日系でも直行スイス便あるし、スイス航空も直行で飛んでるし、地理的に経由をするにしてもそれこそ中東とか使うのが普通じゃないかな?

シンガポールで経由したら、余計に時間カカちゃう上に、SQちゃんて謎に中東より高いのよね。。。なんでだろう?と思っていた。

すると、ツアーリーダー的なのが私の前で携帯で電話を始める。曰く、

おそらく日本からスイスに旅行に来ていた。しかし、台風の影響か何かで、帰りの便が直前でキャンセル。とりあえず、いつでも脱出できるように、準備しといてとお客様には言って、SQちゃんにシンガポール経由で日本に帰る便乗れないか直接交渉。するとOKだったらしいので、急遽SQちゃんを使うことに。

だそうです。

犯人は、お前らか!!!!!!!!!!!

だからあんなに空いてた、残席が瞬く間に急に埋まったのか!理解した!!

旅行会社的には、予定通りお客様を日本に返せて、ファインプレーだが、私にとってはクソプレー。

私の貴重な残席を奪いやがって。。。日本人は、日系か中東で帰れちゃん〜〜!!(怒)

デッドボールで成敗してくれるワイ!!!!

こういうことも、あるんだね。。。学習した。「大陸間のシーズン中の移動はリスク。」


長くなったので、この機会の実際のフライト編は後日。SQちゃんにしては良いフライトでした。

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