経験者、あるいは今経験している方はわかると思いますが、航空会社のCA受験って、悩みはいっぱいありますよね。(まあ、どの就活にも悩みはつきものですが)
受ける前もレジュメやグルーミング、キャラ作りに悩みますし、受けている最中も緊張とトライアンドエラーの連続です。
晴れてどこか受かっても、果たして本当にこの会社でいいのか?他に行きたい会社あったけど受かんなかった・・・。内定はとったけど、会社からその後連絡がこなくて心配とか・・・。
そういう心配はつきません。
が、あくまで個人的な意見ですが、私なりに受験と内定時の会社の選択理由と方法を、自分と周りの実体験を含めまとめてみました。てかぶっちゃけ選べるほど受かってないんですが。笑
少しでも、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
受ける会社ってどうやって選ぶべき?自論:募集が出た会社は選り好みせずに全て受けるべき
とりあえず、結論を先に言います。
あくまで一意見ですが、募集が出た会社は、選り好みせずに全部受けるべきだと私は考えています。
理由は、書類の出し方から面接までの全てが、練習(Learning Journey)と経験になるから。
第一志望は、あっていいと思います。
むしろないと言う人の方が、あまりいないです。ただ、第一志望に行けるかどうかは別問題だし、第一志望とは別に、受けられる会社は受けるべき。
以下詳しく説明します。
どうして全社受けるべき?PDCAをまわせるから!!
どうして募集全て受けるのか?それは、練習になるからです。
人間は慣れる生き物です。書類の書き方から、面接での振る舞い方まで、数をこなすことによって慣れますし、トライアンドエラーができます。
場慣れをしろ、ということです。
もちろん、元から口が達者とか、すごい美人とか、面接が超得意とか、そうでなくても、運よく数回の面接で受かっちゃう人もいるでしょう。
でも大抵の人は、何十社受けて受かるやっと業界です。選り好みしている場合ではない。選り好みできるのは、ごく一部の複数の大手に内定をいただいてからです。そして、そんな人はごく一部です。
場数を踏んで、実践して、学んで、次に活かしてください。
試験には、独特の緊張感と雰囲気があります。それは試験からしか、慣れません。Plan, Do, Check, Actionです。
そこで失敗しても、必ず学びになるというか、次の試験に活かせます。全てはLearning Curveです。
かなり運が良ければ、練習の会社(て言ったら失礼ですがw)で失敗して、本番で(第一志望で)成功するケースも見てきました。稀ですが。
受験者は、四の五も言わず、黙って受けるべき
以上の理由から、選り好みしている暇はありません。黙って書類を出しましょう。そもそも、書類選考自体も、結構な高倍率のところが多いです。
どれだけ興味なくても、LCCでも、受かっても絶対に行かないと思っても、とりあえず書類を出しましょう!
実際にその会社に入社するかを考えるのは、内定をいただいてからです。それまでにそんなこと考えても、無駄です。取らぬ狸の皮算用です。
そもそも、書類を通過しない限り、次のステップに進めない・面接にすら呼ばれない。
今の時代、留学も比較的容易ですので、大抵の人は、ぶっちゃけみんな似たり寄ったりの経歴だと思います。それを、いかに差別化させるかがポイントではあります。書類でいかにこの子に会いたいと思わせられるか。
今度機会あれば、書類のポイントのことも別記事で書きます。
(コミュ症の私の経験が参考になるかはさておき。笑 コミュ障だからこそ参考いなるのか?コミュ障の私でも受かっちゃった〜みたいな笑)
仕事が忙しくて、書類を書く時間がない?そんな甘ったれたことを言うな!
本気で受かりたければ、黙って睡眠時間を削ればいい。飲みに行く時間を削ればいい。時間なんていくらでも作れます。
受験会場での副次的メリット
実際に試験に行くと、受験者の人や相手の会社の人にも会います。そこから、学べることも沢山あります。
- 待ち時間に他の受験者と情報交換ができる
- 仲良く慣れば友達になれる・コネができる
- 受ける会社の社員を実際に見て、どんな雰囲気か、自分と合うかどうかチェック
- グループ面接なら、他の方の内容、化粧、喋り方、振る舞い等から学べる(いいと思ったものは自分にも積極的に取り入れましょう)
*実際、受験会場で友達になって、その子とお互い違う会社に入ったけど、今でも続いているよ
*最終面接が一緒だった子と、連絡先を交換した。最終面接が終わってから諸々手続きや渡航等が不安だったけど、お互い相談できてよかった。バッチも一緒で、今でも仲良し
*ある会社の最終面接では落ちちゃったけど、そこで聞いた他の子の回答が素晴らしかったので、自分にも取り入れて見た。そしたら次の会社でするっと受かった
*いい写真館や、エアラインスクール情報、美容院情報を教えてもらった
とかも聞きます。メリットしかない。笑
また個人的には、メリット云々はともかく、普段自分のコミュニティーから抜け出して、全然違う人と話せるので、それが結構楽しかったですね。こんな人もいるんだ!みたいな。
個人的には、受験はメリットしかないと思います。デメリットは交通費くらい。。。?笑 かかった準備時間と交通時間?それらは、まあ良いリターン(いい会社からの合格通知)を得るための、投資時間だと思えばOK。
外資系は募集だ出たところが『ご縁とタイミング』
そもそも論として、外資系航空会社は、日本人の欠員が出た時にしか日本人の募集をしないところが大半です。
(自国民がいない、かつ世界中でのリクルートで日本人がどこでも参加できる中東系はのぞく。ただし、中東系でも経済の停滞で募集自体が一時期ストップしたことも)
自分が受けたいときに、レジュメを送って「はい面接」ってわけには当然行きません。会社にも、会社の需要と経済というものがあるのです。これは航空業界出なくとも同じですが。
だから、自分が受けている時代・期間に募集が出た会社が、それ自体がもう自分とのご縁です。だって全く縁がなかったら、そもそも自分の受験期間に募集なんて出ませんから。
また、航空会社によっては、悲しかな、厳しい年齢制限があります。タイミングが合わないと、募集は出ても、受けることさえできません。そもそも、CAはやはり若い方が受験には有利だと思います、年齢による足切りがないから。
またその会社、国の経営状況、日本路線の拡充状況、現在会社にいる日本人の残り数などの、複数の要因によって、日本人の募集人数や募集回数などは、常に変動があります。
例を挙げます。
- タイ国際航空(3年に1回で24歳以下のみ募集)
- スイスインターナショナル(2017年に前回出てから9年ぶりの募集)
- エミレーツ航空(2017年に約1年ほど全国籍の採用をストップ)
- 2020年コロナっちの影響で航空業界大打撃。首を切っているくらいなので、今年はどこの会社もあまり募集は出ないと思います。
- エジプト航空(2019年の4月に募集出ましたが、27歳までと明記。この会社も何年間も日本人の募集は出てなかったですよね)
ご覧のように、自分が行きたい会社が自分のタイミングで募集が出るとは限らないのです!出ても年齢制限で受けられない、とか。
だから、自分が受けているときに出た会社は、受けれるだけで、それだけでご縁なのです。受かるかどうかは、まだ別ですが。
ご縁なんてロマンチックな響きwだから運命の恋人にあったとと思って絶対に受けろ!、と言っているわけではなくて、笑。もちろん。
自分が受験している最中に募集のあった会社だから、興味なくても、練習に受けてみるべき、トライしてみるべきだと思います。練習代自体に限りがありますのでね。
自分が行く会社は基本選べない。内定が出たところに基本行くしかない
ぶっちゃけ言います。もちろん、自分が行きたい会社に初めから行けるのが、一番いいことに間違いまありません。
が、大抵の人は、選べる権利がないです。だって倍率が高いから。みんな何十社と受けて受けに受けまくってやっと受かります。ごく一部の子以外は。
受かったところに妥協(って言ったらあれですが)して行っているもいますよね。
行った会社で楽しくやっている人もいれば、やはり第一志望が諦められなくて、引き続き現役として、受験している人もいます。
一般的に、経験者の方が転職は有利ではあります。欧州系とかは、経験者じゃないとまず難しいです。
受かって行った会社で、自分が楽しめること・いいところを探すか。
はたまたあえて、経験者の肩書を得るために、戦略的にとりあえず受かった会社に入って、引き続き志望会社を受験するか。
希望のところに受かるまで、現職(CAでないその他の地上職)を続けながら受験を続けるか、は自分次第です。正解はありません。自分がこうと思う方に行けばいいと思います。
希望する会社に落ちちゃったけど、他のところには受かっちゃった。受かった会社に行くべきか、引き続き受験すべき?
これがある意味、超ジレンマ。悩みに悩みぬくケースですね。キャワワワわw
「私はただのCAになりたいのではない。●◯会社のCAになりたいのだ」って感じですかね。笑
特定の会社(群)にどうしても入りたいこだわりのある人って、います。私もこのパターンだったので、気持ちはわかります。笑
YOLO!笑 一度きりの人生、どうせなら行きたいところに入ってあの制服を着て働きたいぜ!!!!!!!!!!
妥協して入った会社だと、何か嫌なことがあったら余計ダメージですし、でも経験者の肩書はあったほうが有利。
悩むだけ悩めばいいと思います。ただ、どちらの選択にも、デメリットはあります。
オプション 1: 現職(オフィス・地上勤務)を続けて引き続き受けるメリット
メリット:(会社にもよるが、一般的にスケジュール的に)CAになって現役で受けるより、試験に行きやすい、スクールなどにも通いやすい。土日がオフなら。
デメリット:一回内定を辞退してしまうと、「また振り出しに戻る」。その会社はもう受けられない上、またいつまで続くかわからない受験戦争に身を置く精神的、体力的、金銭的負担。
(上記で言い忘れましたが、スクール行くならスクール代含め交通費や美容院代等、エアライン受験結構お金かかりますし、精神的にも疲れます。特に一定期間落ち続けると。。。)
オプション2: 受かったところにとりあえず入って経験者になり、引き続き第一志望を受け続ける
メリット:経験者の肩書(書類は大抵通る、試験でも他者受験者と差別化、経験者というと、面接官に一目置かれる)。海外アセスメントがあるところ(中東など)なら、逆にオフの日に社割を使って日程が合う国に受けに行ける
デメリット:一回現役になると、フライト等があるので、試験に行きづらい、お休みが取りづらい。訓練期間は訓練に集中せざるを得ない。外国ベースだと、さらに日本の試験に行きづらい。経験者というと、試験管が逆に見る目が厳しくなることも、経験者にしか聞けない具体的な話を深堀してくること多々あり。
※エアラインは日本で試験がある場合が多い
本項目での結論
以上のメリットデメリットを考慮して、自分で判断すればいいと思います。
ただ、個人的には、受かった会社が、LCCとか、こんなところ絶対嫌だ。お給料とか待遇、ロースター悪すぎて心配。とまでいかなければ、(というより妥協できる程度にいい会社なら)、受かった会社に行ってみていいと思います。
受かった会社を蹴っても、次にいつ受かるかわかりませんし、正直また受験するのは骨です。入ってみると、意外と面白いことあるとか、自分に合ってたかもしれません。嫌なら1年くらいいてやめればいいだけの話。
ただ受かった会社が、LCCとか、フルでもお給料、ロースター悪すぎ〜とかなら、う〜ん現職を続けて受け続けても良いのかも、と個人的には思います。
LCCが一概に悪いといっているわけではないのですが、個人的には避ける。理由は、一般的に、お給料、待遇、訓練、クルーとしてのクオリティーがあまり高くないと思うから。これは、別記事で気が向けば書きます。
複数社内定が取れちゃった場合どう選ぶ?
これが一番、悩ましい。。。
上記に書いた通り、日本でのCA受験は高倍率です。むしろ、受からない子は一生受からないです。
また、大抵の子は、どこか受かっても、受かったところに行くしかない。選り好みしている暇(暇というか、権利)はないです。
ただ稀に、神童的な子がいて、複数の大手航空会社の内定をとってきちゃう子っているんですね。笑 みんな何十社受けて、やっと拾ってくれた一社にかじりついて入社するのに、はあなんとも羨ましい限り。。。
やっぱどの会社も欲しがる・The CAマテリアルの子っているんですよね。こう言う子は、見た所、みんながすごい美人と言うわけではないです。ただ、コミュニケーションや、面接での切り返しがすごくうまかったり、キャラが立っていたり、内面がすごく素敵だったりと、何かキラッと光るものがあるのでしょうね。
私も言ってみたかった。。。私も、SQちゃんと、日系大手2社、エミレーツ、エティハド、カタール全部受かっちゃった〜!もうどれにしようか迷っちゃう〜キャワキャワ〜!!とか言ってみたかった!!!うざいこと極まりないですね〜。
実際これら受かったら、やっぱ色々考えてEKに行くかな、私ならね。理由はデメリットが一番少ないから笑。
((((お前SQなんて行けるわけないやろ、そんな変なキャラなのに!笑 SQは上品でおしとやかで日本語が上手で、おっとりした優等生的な子が好きなんやで〜!あんたとは正反対!そもそも、日本語まともに喋れんやろw あの会社は日本語ちゃんと喋れんと受からんで〜!それに、もし奇跡的に入っても、あの厳しい上下関係と社風のなかで、絶対に人間関係うまく立ち回れへんで〜!先輩に生意気って思われて、いじめられるで〜!
EKも、最終面接1時間くらいでガチであるんやで〜!絶対コミュ障露呈するで〜!笑 そもそもあんたエアリッジに嫌われとったやん!一回だけイニシャルスクリーニング行って、他の受験者比で英語力と海外経験あるし、質問にも全部一応滞りなく回答できたにも関わらず、性格が普通じゃないの見抜かれて落とされとったやん〜!しかもそのあと、ブラックリスト乗ったかしらんけど、それまでは何回書類出しても通ってたイニシャルスクリーニングに、一切書類すら通らなくなって、EK受験は海外のOP受験を余儀なくされたという逸話。))))
私の知り合いの話:大手3社一発内定を取った彼が選んだ会社と理由
実際に私がの知り合いで、マレーシア人の元スクートの子で、SQ,EK,QR全部内定取ってきた子がいましたね。しかもどれも高倍率。その子は、顔はすごいイケメンではないが、口が非常に達者で、賢かったですね。
コミュニケーション能力も非常に高かった。話聞いてると、接客ももちろん、クルー同士のコミュニケーションもうまいですね。
その子は、結局SQに行ってました。理由は、家が近いから。ヨーロッパのレイオーバーが2泊あるから。お給料が3社の中で一番高いから。笑
SQに行っても、お客様からcompliment letterもらいまくってたし、上司からの評価も高かったですね。まさにCrew Materialです。
そもそもなんで1社目にスクート行ったんじゃ!って話なんですが。。。笑この子SQの面接体験、許可いただけたので、別記事にて公開してます。
結論
前置きが長くなりましたが、結論を言うと、自分が行きたいところに行けばいい。ドーン!(←ワンピース的な何か) 笑
私があれこれ言う話ではないです。自分で比較検討して、行ってください。笑
(((そもそも、そんな何社も受かるような子は、こんなアホみたいなブログ、絶対読まないから〜!笑)))
ただ一応、その比較検討の材料としてのポイントを、私なりに簡単に上げておきます。
ちなみに、企業研究や会社を受ける、第一志望を決める(第一志望に決める段階とかあるのか?笑)段階でも、面接準備・企業研究の一貫として、以下のことは最低限知っておくべきと言うか、知っておいたら良いですね。
就航地
- どの都市に、どれくらいの頻度で就航しているのか
- 一般的に大手の方が多い、中東系の方が多い
- アジアが好きならアジア系、ヨーロッパが好きならヨーロッパか中東
- 世界中に行きたいなら中東
- アフリカに行きたいなら、中東あるいはアフリカの航空会社
- 今後の就航予定地
社風
- 上下関係はある方か
- 日本人のコミュニティーはどうか?先輩が厳しいか?
- 日本人を雇って何年、日本人の在籍人数
- どんな性格の人が多いか
- 会社のルールは厳しいか
- 制服がSNSにアップできるか(笑)←なんじゃいこれ
- CEOの方針、性格
- 風通しはいいか
- 従業員の扱い、何かあったら守ってくれるか
- 他にどんな国籍が働いているか
家賃補助
- 家賃補助があるかどうか
- そもそも寮があるのか、自分で家を借りるのか
- 訓練中は?
ロースター
- レイーバー、ターンの毎月の平均数
- 日本人が海外の路線もオペレートできるのか
- 連続して何日働かされるか
- 現地のクルーの労働における航空法をチェック
- レーオーバーのステイ時間が長めか、短めか
福利厚生
- ID90,50もしくはそれに近い社割があるか
- 友達にチケット売れるか
- 手当はあるか(ユニフォーム、交通費、スーツケース、その他)
- 年間のフリーチケットがあるか
- その他特筆すべき福利厚生
お給料
- 基本給、フライト時間給、ステイ代いくらか
- ボーナスはるか、あるとすれば年何回、一回いくら
- 昇級システム
- 日本人のお給料は他の国籍と比べてどうか
制服
- 制服が可愛いかとうか(一番重要でない気もするが、女の子にとっては地味に大事w)
- 化粧、髪型、制服の着こなし方のグルーミングスタンダード
ベース
- 日本か外国か
- 外国としたらどこか
- 日本までの飛行時間
- おふ、フライト等で日本に帰ってこれる頻度
まとめ
- 受験する会社は募集が出た会社全て受けるべき→PDCAをまわす、慣れる
- 希望の会社に受からなかった、でも他の会社に受かっちゃった場合は、各メリットデメリットを考慮して進退を考える。経験者の方が一般的には面接で有利。特に欧州系。
- 複数のいい会社に受かっちゃった場合は、ロースター、お給料、社風等各項目を全てチェックした上で、自分の求める条件にあう会社を選ぶべし。
参考になれば幸いです。