本日は、上記について説明します。
CAのお給料は、不定給です。というより、正確に言えば、「固定給+変動給」で毎月のお給料が決まっていきます。
結論を言うと、
総額=「基本給」+「フライト時給」+「ステイ代(パーディアム)」+「各種手当」となります。
なんで全部固定給にしないの?と言う疑問がある方もいると思いますが、全部固定給にすると、飛んでない期間も会社がお金を払わなくてはいけないからです。
また、フライト時間がフライトによって違うし、国の物価も異なるので、全部固定給にするとフェアではないんじゃないでしょうか?推測ですが。
まあと言うわけで、ほとんどの航空会社が上記のようなスキーム(業界のスタンダード)を採用しております。
ぶっちゃけ、不安定です。笑 まあでもこう言うお給料形態なので、しょうがない。笑
以下、詳細を順に説明して行きます。
基本給(固定給)
基本給とは、CAの固定給です。これは毎月、また同じランクのクルーだと特別な事情がない限り、同じです。年次によって上がる会社もありますし、昇進すると
フライト時給や、ステイ代は飛んだ時間や、行った就航都市によって変動しますが、固定給は毎月一定で変わりません。
さすがに、全てを変動性にするとクルーもかわいそうなのでね。。。笑
ここは固定給です。また、訓練中も、フライトがないためフライト時給やステイ代は出ませんが、固定給は発生します。
固定給の額は、会社によって違います。
- 大手日系:22万円程度
- 中東系:10万円〜11万円程度
- シンガポール航空(日本人):14万円程度
- LCC:大抵6万円〜8万円程度が多い
- アジア系:会社による
と言うところが多いです。まあ平均して10万円前後と言う印象です。
基本給は、地味に大事です。笑 有給を取った時など、お給料がガクッと下がるので、基本給が元から高いとあまり打撃を受けません。笑
また、コロナちゃんや台風などの天災があってフライトの予定が無くなっても、打撃は最小限で抑えられます。
また、LCCなどは一般的に、基本給がフルサービスよりもかなり低いので、本当に飛ばないとお給料かなり低くなっちゃいます。。。
有給休暇の時、結構やばいと聞きます。
フライト時給
フライト時給とは、1時間単位で計算される、実際に飛んだ時間です。
アルバイトの時給のようなイメージです。だいたい、どの会社も、ランクによって1時間にいくら、と決まっています。
まあだいたい普通のCCランクだと、1時間1000円程度のどころが多いです。LCCだともっと低いことも。(ほんとアルバイトの時給みたい笑)
まあCAといえども、ブルーワークの側面が個人的には強いと思うので、東京のバイト平均くらいと言われてもまあしょうがないとは思いますが。
基本給と、ステイ代が別にあるしね。。。。
なので「フライト時間給✖︎飛んだ時間=その月のフライト時給の総額」になります。
仮に、時給1000円で、月に100時間飛んだとすると、
「1000円✖︎100=100,000円」になります。
日系だと月のフライト時間が60〜70時間くらいらしいですが、外資だと、100時間とか飛ばされるのざらにあるので、まあこのくらい(8万〜10万円程度)がフルサービス外資の、月のフライト時給の総額平均ではないでしょうか?
もちろん、飛ばなければ飛ばないほど、もらえる金額は少ないです。
なので、有給休暇とかでフライトが普段の半分とかしかなくなると、その分フライト時給の総額も半分になります。。。。
パーディアム(ステイ代)
これはいわゆる、フライトして、他の都市にステイする際の、現地のご飯代と考えていただけると良いです。
これも変動給の一つです。
ただフライト時給と違うのが、言った場所とステイ時間によって変わってくると言う点です。フライト時給はどこに飛んでも、飛んだ時間で計算されますが、ステイ代は、言った場所の影響を強く受けます。
例えば、一般的にアメリカやヨーロッパなどは物価が高いので、ステイ代が高いです。特に北欧。逆に、東南アジアやアフリカの未開地(って言ったらあれですが)、など物価が安いところは安いです。
ざっくり言えば概念としては、「ご飯代が賄える」なので、物価が安いところにそんなに会社もお金を出しません。
また、会社によっても同じ国にステイさせても、ステイ代はもちろん違います。
じゃあだいたい、会社と国平均して24時間ステイして、いくらくらいもらえるの?
となりますが、以下は例です。例えば、ですが、会社によって次のような表があります。
デンマーク | アメリカ | 日本 | インド | |
朝ごはん | 30 USD | 30USD | 30 USD | 10 USD |
昼ごはん | 40 USD | 30USD | 30 USD | 10 USD |
夜ご飯 | 50 USD | 40USD | 30 USD | 20 USD |
総計 | 110 USD | 100 USD | 90 USD | 40 USD |
ご存知、北欧、アメリカに行くと、結構もらえますが、インドとかだと一日いて5000円くらいしかもらえません。。。悲しい。。。
実際にも、ステイ代はざっくり言って、1日5000円〜10000円程度が多いです。月にフライトが6本〜8本とすると、月のステイ代の総額は、だいたい6万円〜10万円くらいになります。
ここで結構ロースターや就航地の良し悪しによって、同じ会社でも同じ時間を飛んでても、差が出てきます。
インドが悪いと言っているわけではありませんよ?笑 ステイ代としてみると、低いと言うだけです。(客はうざいしくさいけどね。。。)
逆に、1週間程度あって複数都市を回る長期フライトだと、時給とステイ代が1週間分全部稼げちゃういます。なので、こう言うのが一本でも入ると、その月は儲かります。
その他各種手当
各種手当は、文字通り、手当代です。
会社によって、金額と、何に手当を出すか違います。当然手当が多くて、各手当の額が多い会社の方が、稼げますね。
例として、一般的には以下の手当があります。
ターン手当
上記のステイ代のように、CAのお給料の重要な要素の一つにステイ代が入ってきます。しかし、レイオーバーでないと上記のステイ代はもらません。
当然、ターンフライトだと、そのステイ代が出ないので、レイオーバーのフライトよりお給料が少なくなってしまいます。
そこで、一部の会社は、ターン手当と言って、ターンが入った際に一回につき補助金を出しています。
五千円から一万円弱くらいのところが多いです。レイオーバーよりは稼げませんが、ないよりマシです。
ターン自体が手当がないところもありますからね。。。あるだけありがたいです。
SQちゃんとは一回のターンに90ドルとかでした。
制服手当
平たく言うと、クリーニング代です。笑 制服によっては、自分では洗えなくて、クリーニングが必要な形(スーツ的な)のがあリマス。
そのクリーニング代として月に1万円とか、手当が出る会社もあります。
交通費手当
自宅から空港まで、みなさんが近いわけではありませんよね?なので、かかった交通費を会社が、一定金額出してくれるところもあります。
また、深夜や早朝に出勤するときだけ手当が出たり、住んでいるところによって手当の額が違ったり、住んでいるところにかかわらず、月に一定の金額がみんなに支給されるところもあります。(SQちゃんなど)
会社によっては全くでない、つまり、自分のお給料からの出費になるケースもあります。(悲)
これをどこまでカバーしてくれるかは、まあ会社の待遇や福利厚生次第ですね。
ボーナス
CA業は基本契約社員(日系大手を除く)のところがほとんどだと思いますので、ボーナスは、あるところとないところがあります。
あっても雀の涙、、、みたいなところも。(泣)
または、「年次●年以降より支給」みたいなところも。笑
あるなし、またあったとしてもその平均額などは会社によってまちまちですので、興味のある会社にボーナスがあるかないかは、気になる会社があれば調べてみるといいと思います。
でも総じて、そこまで期待するほどの額はないところが多い印象です。ボーナスだけで言うなら、日系の大手企業オフィスワークの方がきちんともらえると思います。
また定期的なボーナス以外にも、会社が景気が良ければ臨時ボーナス的なのを出してくれるところもありますね。
が、今年はコロナちゃんが世界中で大活躍されているので、ボーナスには全く期待はできないですが。。。
例外として、SQちゃんの日本人はボーナスの回数も、総額も割と良いみたいね。
まとめ
上記のように、フライト時給と、ステイ代がフライトによって変動のため、お給料は比較的不安定ではあります。
また、飛ばないともらえないので、有給休暇を取ってしまうとがくっと下がります。
それに、コロナとか地震など、なんかあったときのリスクは高いと言えるでしょう。最先端打撃を受ける仕事、と覚えておいてください。笑
何かなくても、悪いロースターをもらってしまった時は、多少はお財布に打撃があります。笑
CAするなら、副業とか(できれば不労所得)とか、他にカバーできる副収入があったほうが良いと思いますね!コロナで実感しました笑
では今日はこれで。